こんにちは、サウスです。
Substack生活をちょっと便利にする拡張機能を公開したのご紹介です。
端的に機能だけ説明すると
ノートをブックマークする
ユーザープロフィールにメモを追加する
がPCブラウザから使えるようになる拡張機能です。
気になる方は下のリンクからChromeWebStoreにアクセスして使ってみてください。※スマホからは使えませんのでご了承ください。
1.noteをブックマークできる機能
記事は保存ボタンがあるけど、ノートはいいねボタンしか無い。あとから見返そうと思っても、読んだノートは既読感覚でバンバンいいね押してるから「いいねと返信」のタブはブックマークとしては機能していない(私は)
自分のコメントを添えて引用リスタックしておけば良いんだろうけど、後からじっくり考えたり記事としてあれやこれやをまとめたいときもある。
、、、ということで、ノートで出会った素敵な言葉や後から引用したいノートをブックマークできる機能を追加してみました。
タイムライン上ではブックマークボタンは出てこないので、ノートの詳細を開いてからブックマークしてみてください。(反応が悪い時はリロードしてみてください)
2.プロフィールにメモが出来る機能
Substackはじめた当初に色んな人と交流して自己紹介をし合っていたときに、ほしいなと思った機能。何が好きで、どんなコンテンツをオススメしてくれて、どんな事に今取り組んでいるか、などなど。別のメモ帳に書けばそれで良いんだろうけど、せっかくSubstackを開いているならそこに書き込みたい。
ということでプロフィールにメモを追加できるようにしました。書き込み欄は1人につき1つなので、随時上書きしながら使う感じです。
ついでなのでタグをつけられる機能もつけてみたけど、今のところ使い道は特に決まってないです。一応サイドバーでタグも文字列で検索が出来るようにはなっています。
データはChromeのローカルストレージに保存されているので、書いたメモがどこかに送られる心配はないです。その代わりにブラウザ間での同期も無いのでその点はご了承ください。
以下は、開発から公開に至るまでの過程をメモとして残しました。興味がある方はお読みください。
最初は CRM ツールとして作り始めました
この拡張機能、最初は別の名前と別のコンセプトで作っていました。今回は、なぜ作り直したのか、Substack 創業者の思想を読み込んでいく中で何が見えてきたのかも備忘録として合わせて書いておきたいと思います。
最初に作った時、私はこの拡張機能を「Substack Assistant — 出会った人を覚える Contact CRM」として設計していました。
Substack を読み歩いていると、いろんな書き手と出会います。フォローまつりで自己紹介してくれた人、コメント欄で印象に残った人、ノートで気持ちのいいやり取りができた人。その人が言っていたことやオススメしてくれたものをメモしておく機能がほしいな〜、というのが地味に困っていて、それを解決するために「読者を覚えておくためのメモ機能」を作りました。
機能としては動いていて、自分でも使っていました。プロフィールページにメモを書き、ブックマークを保存し、サイドパネルで一覧管理する。よくある CRM の構造そのものです。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では顧客関係管理と訳されます。
ただ、リリース前に Substack の思想を読み込む作業をしていて、ある日、ふと違和感を持つようになりました。
Substack の思想を読み込んでいて気づいたこと
きっかけは、共同創業者の Hamish McKenzie が 2025 年 4 月に書いたエッセイ「From the Temple to the Garden」を読んだことでした。
McKenzie はこのエッセイで、メディアの構造を 3 つに分けています。
Temple(神殿)
伝統メディアが支配していた時代。
Top-down control、centralized authority、official opinion。Chaos(混沌)
ソーシャルメディアが支配する現代。
「Conflict supersedes consideration. Speed overwhelms verification」Garden(庭)
彼らが見ている未来。
「A distributed system that gives economic autonomy to independent voices」
そして、Garden をこう描写しています。
A distributed system resembles a garden more than a temple. Handled with the right care, it can bring order to social media’s bedlam.
分散システムは神殿よりも庭園に似ている。適切に扱えば、ソーシャルメディアの混沌に秩序をもたらすことができる。
Substack は、書き手が自分の小さな庭を耕し、読み手がそこを歩いてまわる場所として設計されている。CRM のようにリストを顧客として「管理」するのではなく、Garden を歩いてまわる中で「ふと留めておきたい言葉に出会う」場所だなと。
この視点で自分が作っていた拡張機能を見直すと、明らかに違和感が出ました。
言葉を溜めておく籠として再定義しました
自分が作っていた拡張機能を見直してCRM (顧客管理ツール)ではないなと。
機能はほとんど変えていません。プロフィールページにメモを書ける、気になった記事をブックマークできる、タグで整理できる、サイドパネルで一覧管理できる。これらはそのまま残っています。
当初は搭載予定だったライティングアシスト機能でSEO対策サポートやAI検索されやすい記事の構成チェックなどの機能もつけていましたが、なんか違うなと。その機能は削除しました。
変えたのは、その道具を 何のために使うか の意味づけです。
旧:「書き手として読者を管理する道具」
新:「読者としてSubstackを歩いて見つけた言葉をとっておく籠」
CRM はリストです。
リストは「数」になります。
Word Basket はカゴです。
カゴは「一つひとつ」留めるためのものです。
数を増やすために使うのではなく、忘れたくない言葉を、忘れたくない書き手を、自分のペースで留めておくために使う道具、という位置づけに再定義しました。
「人とのつながりや言葉を大切にする」道具として
Word Basket は、Substack で「訪れた庭園を覚えておく」ための道具です。
私自身も Substack で発信を始めてみて、たくさんの書き手と出会いました。文章のリズムが好きな書き手、視点が独特な書き手、コメント欄でのやり取りが心地よい書き手。
そういう書き手の言葉を、覚えておきたいなと思いました。
CRM のように相手を「データ」として整理するのではなく、自分の籠にひとつずつ留めていく。
数を増やすことが目的の道具ではありません。
50 人の書き手の言葉を丁寧に留めておくほうが、500 人をリスト化するより、自分の Substack 体験を豊かにする、と私は考えています。
さいごに
McKenzie が個人 Substack「Disjointed」のプロフィールにこう書いています。
Read quietly if you like it. Leave quietly if you don’t.
好きなら静かに読んでください。好きでなければ静かに立ち去ってください。
Substackは誰かに強要されてやっているわけでもないし、意地でも続けないといけないわけでもない。購読したら一生外しちゃいけないわけじゃないし、フォローだってミュートだって自分が読みたいものを読みやすいように調整したら良い。
そんなふうに自由にSubstackを歩く中で、お役に立てそうであればぜひ使ってみてください。そして使ってみて拡張機能の改善要望があればチャットで教えてください。もしくはGithubのページにソースは公開しているので、自分で好きなようにカスタマイズして使ってもらっても大丈夫です。
そして、もしこの拡張機能を使ってくださって、開発をささやかに応援したいと思ってくれた方がいたら、サイドパネルの下に「☕ 開発者にコーヒーを奢ってあげる」ボタンを置いてあります。押されなくても全然 OK ですが、押してもらえたら、次の機能を考える時にちょっとうれしくなります。





拡張機能追加させてもらいました!!!